『おもしろかった！感謝！』
学生のころ１巻を手にしたときには、こんなに面白くなるなんて、こんな気持ちで最終巻を読み終わるなんて思っても見なかったです。
弱い主人公(頭の良い天才で運動もできますが、日々の生活を楽しんでいないということで、弱いと表現させてもらいます）の元に別の世界(魔界)からやってきた子供がどたばたと色々な事件を起こしともに成長していく、よくある物語のひとつだと思っていました。
じっさい大筋はそのとおりだし、絵も好みというわけではなく、ギャグだって私にとってはさほど面白くないもので･･･新人さん特有のパワーに引っ張られ４巻５巻６巻･･･と惰性で買い続けてました。いつからこんなにも引き込まれ、元気づけられ、次の巻を楽しみに待つようになったのかわかりません。
魔界の王を決める戦い。こういった少年漫画の魅力的な要素である、次から次へとライバルが現れたり戦闘だけの巻が続いたり、そんなものは今でも好みではないのに、ガッシュ達の戦いから目が離せなくなってしまいました。主人公達だけが強いのではなく、仲間達との絆が描かれていたのも楽しかったです。
少年漫画の、一本通った大きな筋を一度も踏み外すことなく、まっすぐで明るいラストへと強く強く自分を引っ張っていってくれたような感じがしました。読んで良かったです。